韓経:中国の低価格EVバスの「遊び場」になった韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.24 11:14
韓国で中国産低価格EV(電気自動車)バスが「疾走」している。1台当たり最大3億ウォン(約2765万円)に達する政府と地方自治体の補助金の後押しを受けているからだ。韓国産バッテリーを搭載した電気自動車に補助金を出さない中国政府の露骨な「差別政策」とは対照的だ。
23日、業界によると、昨年韓国内に供給されたEVバスは140台(登録基準)であることが分かった。このうち、「マグナム」(中通自動車)、「eバス-7」(BYD)、「Hypers」(HIGER)など中国産EVバスが62台(44.2%)だった。2016年には1台も売れなかった中国産EVバスは2017年(25台)から販売量が伸びている。今年はさらに急増する見込みだ。韓国企業が生産したモデル(4億~5億ウォン)よりも1億ウォン以上安い3億3000万ウォン台で出して韓国市場に食い込んでいるためだ。
中国企業は韓国市内バス企業にEVバスを売る時、政府(約1億ウォン)と地方自治体(約1億ウォン)から補助金をもらう。低床バス(障害者を配慮して車体を低く作ったバス)は9200万ウォンの補助金を追加で受ける。3000万ウォン前後で中国産EVバスを購入できるということだ。