韓経:【コラム】依然として学ぶことが多い日本
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.24 09:36
最近は使用頻度が減ったような気はするが、少し前まで英語など外国語で書かれた本をよく「原書」で読んだ。英語、ドイツ語、フランス語など欧州の言語で著述された本に、「根源」を意味する「原」の文字をあてたのは明治時代(1868~1912年)の日本人だった。「原語」という言葉もこのときに登場した。
江戸時代(1603~1867年)の社会・文化的現象を説明するには、そのときまで使っていた土着の日本語でも充分だった。だが、新しく受け入れた西洋の科学技術や文化を表現するには力が足りなかった。著名な東洋史学者の岡田英弘氏によると、日本社会は欧州の言語を「原形(モデル)」とし、新しい語彙と人工的な文体を作っていきながら変化に対応していった。
◆魅力失った「日本モデル」