韓経:【社説】世界の自動車業界に吹く嵐、目を閉じたからと韓国だけ避けることはできない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.23 13:04
世界の自動車業界が大々的な構造調整に入った。業績不振が続いている上に米中貿易戦争とエコカーの普及拡大などで自動車産業の環境が急変しているためだ。フォードは8月までに事務職の10%である7000人ほどを減員すると発表した。フォルクスワーゲンは3月に管理職7000人を減員すると明らかにした。英国のジャガー・ランドローバーは1月に全従業員の10%に当たる4500人を減らすとし、米ゼネラルモーターズ(GM)も昨年11月に北米5カ所の工場閉鎖と世界の事務職の15%に当たる8000人の減員計画を公開している。
これとは対照的に韓国の自動車業界は「金をもっとよこせ」という闘争で疲弊している。7カ月のストの末に最近賃金団体交渉に合意したルノーサムスン自動車労組は21日に組合員投票で合意案を否決させた。「もらう金」があまり少ないためだという。現代自動車労組は賃金団体交渉に先立ち基本給6.8%引き上げ、正規職1万人補充、賞与金の通常賃金適用、定年64歳延長などを提示した。業績急落で群山工場閉鎖まで体験した韓国GM労組は基本給5.65%引き上げ、成果給250%支給、10年間整理解雇禁止、定年65歳延長などを要求している。