【取材日記】6兆ウォン投じた現代商船、適切な正常化を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.30 15:04
一体現代商船を正常化するのに必要な資金はいくらなのか。昨年7月の実態調査の結果では10兆ウォン(約1兆円、ATカーニー)が不足するものと予測された。しかし4カ月後の不足資金推定額は2兆8540億ウォン(サムジョン会計法人)に減り、ことし9月には再び6兆3723ウォン〔三逸(サムイル)会計法人〕に増えた。伸び縮みする「ゴムひも」のような実態調査結果に「血税」支援予想額も増減を繰り返した。明らかなのは現代商船の脆弱な営業力を考慮すれば、正常化するには政府が明らかにした6兆ウォンよりはるかに多くのお金が必要になるということだ。
数兆ウォンの血税支援を決めるのに政府主導の構造調整はいつもまったく見えない状態で進められた。韓進(ハンジン)海運は清算するよりも企業を運営する方が2兆ウォン以上の価値があるという実態調査結果が出たが、政府は破産を決めた。政府は「大株主の自救努力が不足していた」という理由を挙げた。その程度の理由で国家の重大資産であり数多くの雇用がかかった世界7大海運会社の息の根を止めたのが正しいのかに対する疑問は変わらない。その内幕は依然としてベールに包まれている。