【噴水台】通貨危機の時に出没する宝船=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.01 17:04
国土を取り囲む海。幾度の戦争の中でその海に沈んだ列強の船…。まだ事実であると確認されたケースがないためただ「伝説」としよう。韓国は宝船の伝説が広がるには天恵の条件を備えている。地理的にも、歴史的にも。さまざまな伝説を生んだ根源説話もある。1930年代から日本が展開したという「金の百合(ユリ)」作戦だ。戦争費用に充てようと日本皇室主導でアジア各国から宝物を収奪したというのがこの作戦の内容だ(『Gold warriors』、スターリング・シーグレーヴら著作)。「財宝輸送船が韓国近海に沈没した」「敗戦した日本軍が韓国に隠した宝物を掘り出すことができないまま急ぎ撤収した」などの話はすべてこの「金の百合」作戦から始まった。
伝説は財宝探査家を誕生させた。通貨危機直後の90年代後半から財宝探査ブームが起きた。1945年群山(クンサン)近海に沈んだ日本船舶「長山丸」等を探し始めた。黄の百合作戦の財宝輸送船とされている船だ。金塊10トンを積載したまま群山近海で沈没したという「島丸」、1894年西海(ソヘ、黄海)で日本軍に撃沈された清国の「高升号」も探査の対象だった。高升号には銀600トンが積まれていたという説が出回った。だが、いまだに金銀財宝を探り当てたという話は聞かない。島丸と高升号は、船は見つかったが期待していた「唸るほどの財宝」はなかった。