韓経:大企業も在庫増加…為替差損・人件費まで「3重寒波」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.30 13:11
韓国を代表する主要企業の在庫が過去最高となっている。生産したものが売れていないということだ。国内景気の影響を受けやすい内需企業だけでなく、韓国経済を支えてきた輸出大企業まで売り上げよりも在庫資産が大きく増え、今後の実績に対する懸念が強まっている。
◆在庫増加で工場稼働率が低下
韓国経済新聞がサムスン電子や現代自動車など売上高上位20社(金融・持ち株会社除く)の過去3年間の四半期別報告書を分析した結果、これら企業の今年7-9月期の在庫資産は108兆7964億ウォン(約11兆円)と、4-6月期(105兆3008億ウォン)に続いて過去最高を更新した。昨年7-9月期に104兆ウォン台に増えた在庫資産は10-12月期に97兆ウォン台に減少したが、今年に入ってまた100兆ウォンを超えて急速に増加している。LG経済研究院のイ・ハンドゥク研究委員は「在庫資産の増加は製品が売れていないという信号」とし「景気の悪化とともに衰退業種に偏った国内産業の構造的な問題などで、企業の活力が落ちていると考えられる」と述べた。