【コラム】セウォル号から5年、韓国政府はKBSを批判する資格があるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.23 14:08
5年前の旅客船セウォル号沈没事故が発生した日、最も動揺した瞬間は370人だった生存者の数が数時間後に166人に減った時だった。後日公開された記録は、公務員もその瞬間に動揺していた事実を見せている。ところが公務員の心配は少し違った。「大変なことになった。VIP(大統領)まで報告がすべて終わったのに」。青瓦台(チョンワデ、大統領府)職員の発言だ。彼は船にいる人たちではなく、別の人の顔を先に思い浮かべた。「公務員は国民全体に対する奉仕者であり、国民に対して責任を負う」という憲法7条第1項はこのように死んでしまった。
16日、珍島(チンド)彭木(ペンモク)港で犠牲者を追悼する行事が開かれた。そして7時間後、慶南(キョンナム)晋州(チンジュ)で12歳の少女をはじめとする5人が隣人に殺害された。衝動的犯罪と考えられていた事件は、真相が明らかになるにつれ政府が放置していた点が見えてきた。アン・インドゥクの家族と隣人は「大きな事故が起こりそうだ」と警察と保健当局に何度も訴えたが、公務員は無関心だった。もし一人でも国民の通報にまともに対応していれば、5人は助かっていたかもしれない。5年間に何が変わったのか。