韓経:中国が韓国バッテリー企業を牽制? GMの電気自動車事業が危機

韓経:中国が韓国バッテリー企業を牽制? GMの電気自動車事業が危機

2018年08月31日13時53分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  中国で電気自動車を生産するという米ゼネラルモーターズ(GM)の計画が危機に直面した。品質が落ちるにもかかわらず中国政府が中国産バッテリーを搭載することを強要すると、GMは電気自動車の量産日程を無期延期した。中国企業を保護する習近平政権の政策のため外国企業の被害が増えているという批判が多い。

  ウォールストリートジャーナル(WSJ)は29日(現地時間)、GMがプラグインハイブリッド車「ボルト」の中国現地モデル、ビュイック「ヴェリテ6」の生産を来月から始める計画だったが、これを無期限延期した、と報じた。中国バッテリー製造企業A123システムズが供給するバッテリーがGMの品質基準に達しないからだ。

  専門家は電気自動車のバッテリーは簡単に変更できない複雑な部品であるため、ヴェリテ6の生産時期はかなり遅れるだろうと予想した。来年初めに電気自動車の生産に入るというGMの計画にも支障が避けられない見込みだ。

  2001年に米ミシガン州に設立された二次電池企業のA123システムズは経営破綻し、2013年に中国の万向集団に買収された。現在は中国杭州にだけ生産工場がある。

  GMは中国政府の電気自動車義務販売規定を守ろうとしてむしろ危機を迎えたという指摘が業界から出ている。来年から中国で年間3万台以上の自動車を生産する企業は一定比率以上を電気自動車で満たす必要がある。電気自動車の生産比率は来年10%、2020年には12%に高まる。GMがバッテリーの供給を適時に受けられなければ、中国政府が要求する電気自動車生産目標に合わせるのが難しくなる。

  GMは中国で年間400万台の自動車を生産している。これを考慮すると、来年は40万台ほど電気自動車を生産しなければいけない。義務生産量を満たせなければ他社からクレジットを購入しなければいけない。

  中国内におけるGMの電気自動車生産への支障は根本的に韓国バッテリー企業に対する中国政府の牽制のためだと専門家らは指摘している。GMは当初、LG化学のバッテリー製品を使用しようとしたが、中国政府は2016年、当局が承認した企業のバッテリーだけを使用するよう命じた。中国政府が許可したところはすべて中国企業だ。GMは結局、LG化学の代わりにA123システムズに供給企業を変更した。

  中国政府は吉利自動車が買収したボルボに対してのみ例外を認めた。ボルボはLG化学と結んだ技術ライセンスを通じて製作したバッテリーを搭載できる。WSJは「海外企業には中国企業が生産したバッテリーを使用するよう強要し、中国自動車企業には特恵を与えている」とし「このような措置が米国が中国と通商戦争をする要因になった」と指摘した。

  グローバル自動車企業は中国の電気自動車普及規定のため頭を悩ませている。品質が落ちる中国産バッテリーを使用すれば国際的な安全性基準などに合わせるのが難しいからだ。このため多数のグローバル自動車企業は電気自動車の義務生産量を満たすのが難しくなるという見方が出ている。

  米LIB-Xコンサルティングのトーマス・バレラ代表は「中国がバッテリー技術の開発を急いでいるが、品質および安全性問題が浮上している」と指摘した。
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