「北朝鮮、黄海道の基地でミサイル開発を継続」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.31 09:55
北朝鮮が弾道ミサイルの射程距離を伸ばすだけでなく発射準備時間を大幅に短縮する施設の開発に積極的に取り組んでいるという分析が出てきた。
英軍事情報会社IHSマーキットジェインズは28日(現地時間)、報告書「情報レビュー」で「2002年以降、北朝鮮のカルゴル(Kal-gol)ミサイル基地で弾道ミサイル発射準備態勢を強化する建設作業が続いている」とし「ソウルから北に約125キロの距離のカルゴル基地は黄海北道(ファンヘブクド)のミサイルベルト内にある」と説明した。また「この基地は北朝鮮の弾道ミサイル部隊を指揮する人民軍戦略軍が運用している」と伝えた。
この報告書によると、カルゴル基地施設の拡張および改善工事は2012年ごろに金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の指示で始まったとみられる。カルゴル基地は1990年から存在していたが、この頃から本格的な増築工事が行われたということだ。特に移動式発射車両(TEL)6台が追加された。この装備は弾道ミサイルを載せて移動し、場所と時間の制約なく発射でき、事前に発射兆候を探知して阻止する予防打撃を難しくする。車両運行が可能な通路がある追加ミサイル支援施設、ミサイル維持・保守および訓練専用建物などが建設されるなど施設も拡充された。特に報告書が注目したのはミサイルが保管されている建物の屋根の形態だ。衛星写真で分析した結果、建物の屋根の一部がアーチ型になっている。