韓国安保室長「99%成功」…トランプ大統領「会談しない可能性高い」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.23 08:31
トランプ米大統領が22日、文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領と会った席で「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との会談が行われない可能性が非常に高い」と警告した。「私は多くの時間を浪費したくはなく、彼(金正恩委員長)も時間の浪費を望まないと確信するため」と述べながらだ。トランプ大統領は「これは会談がしばらく行われないということを意味するのではない」とし「6月12日に開催されない場合もあるということであり、会談をする可能性も十分にある」と付け加えた。トランプ大統領は「我々が望む特定の条件を満たさなければ会談はしない」とし「会談が開かれなければ後に別の時期にするかもしれない」と延期の可能性を表した。
トランプ大統領はこの日、単独首脳会談の前に記者の質問を受け、米朝首脳会談の延期または中止の可能性を公開的に表した。トランプ大統領は「特定の条件」について具体的に明らかにしなかったが、金委員長の完全な非核化合意意志というのが会談後に米国側関係者らが明らかにした説明だ。先週、北朝鮮の金桂冠(キム・ケグァン)第1外務次官が「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」を拒否し、金正恩委員長の非核化意志や概念に疑問が提起されると、会談中止の可能性を示唆して意志を問う警告状を送ったという分析だ。
特にトランプ大統領の警告は、「(3月の訪朝特使だった)鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長が訪米の途に『米朝会談に向け順調に進行中であり、確実に実現する』と述べたが、会談の進展状況を知らせてほしい」という質問に対する答弁で出てきた。鄭室長の「米朝会談は99%実現したとみる」という発言を、「開かれない可能性が非常に高い」と正面から否定する格好となった。そして自身のモットー「米国を再び偉大に(MAGA)」になぞらえて「金委員長は北朝鮮を偉大にさせる機会をつかむべきだと考える。私は3カ国すべてと話したが(北朝鮮が非核化すれば)韓国と中国、日本は莫大な資金を投入して北朝鮮を偉大にすることを喜んで支援すると信じる」とも語った。