【時論】安全にするなら費用を負担すべき=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.16 15:57
セウォル号惨事を機に最近、韓国社会のあちこちに隠れていた安全不感症問題が次から次へとあらわれて、それにともなう各種対策が雨後のタケノコのように議論されている。地下鉄・一般利用施設・療養病院など安全を強化すべき対象が本当に多い。すべての国民が安全を強化しろと要求している状況だ。だが安全は無料ではない。安全強化には多くの費用が従うはずだからだ。
安全を強化すれば、まず関連料金が引き上げられる可能性が大きい。セウォル号惨事は船舶の不法増築、過積載、非正規職の低賃金での船員雇用などが複合的に作用して発生した。今後取り締まりを強化して海運会社が規定をまともに守るようにする場合、費用は大きく増えるだろう。結局こうした費用は料金に転嫁される可能性が大きい。
京畿道(キョンギド)とソウルに向かう直行バスの定員超過問題も同じ例だ。通勤時に立席状態で高速道路に乗っているのにこれを厳格に取り締まれば、バスが増車されない場合、乗客はバスの乗車がそれだけ難しくなるだろう。増車する場合、昼間には乗客が少なくバス会社の立場としては経営収支が悪化するだろう。それは料金の引上げや政府補助金の要求の原因になるだろう。貨物トラックの過積載の取り締まりも同じだ。過積載できないだけに収入が減って結局は料金の引上げ要因になるだろう。