ドナルド・トランプ米国大統領が１９日（現地時間）、第２回米朝首脳会談の時金正恩（キム・ジョンウン）北朝鮮国務委員長は北朝鮮内核施設５カ所（ｓｉｔｅ）の中で１～２カ所だけ廃棄しようとしたと明らかにした。トランプ大統領はこの日、米フォックスニュースとのインタビューでイランの核保有を許さないという意向を明らかにしながら北朝鮮に言及した。トランプ大統領は「私は戦争に向かうことを好む人でない。戦争は経済を傷つけ、何より人を死なせる」と述べた後、ハノイ第２回首脳会談の内容をさらに公開した。

彼は「（北朝鮮で）ずっと核実験があり、ミサイルが発射された」として「非常に厳しい時期を送った」と述べた。また、「（第２回）首脳会談が開かれたベトナムを離れる時、金委員長に『あなたは合意する準備ができていない』と話した」と明らかにした。これはトランプ大統領とマイク・ポンペオ米国務長官が第２回米朝首脳会談が決裂した後、数回言及した内容だ。ところが、トランプ大統領はインタビューで当時金委員長と交わした話をさらに紹介した。トランプ大統領は「彼は（核施設を）１～２カ所を廃棄しようとした。だが、彼は５カ所を持っている」と話した。引き続き「私は『残りの３カ所はどうするか』と聞いた。『それは良くない。合意をするためには本当の合意をしよう』と話した」として会談決裂の理由を説明した。

ハノイ会談が決裂した直後、トランプ大統領は記者会見で米国は北朝鮮の核開発の「メッカ」である寧辺（ヨンビョン）の不能化とともにさらなる核廃棄である、いわゆる「寧辺＋α」を望んだが、北朝鮮が受け入れなかったと説明した。この日のインタビューでは米国が把握した北朝鮮の核廃棄の対象（ｓｉｔｅ）で「５カ所」という具体的な数字が初めて登場した。

しかし、トランプ大統領は５カ所がどこなのかは公開しなかった。

トランプ大統領はインタビューで北朝鮮に対して「彼らは過去２年間いかなる実験もしなかった」として「チャートを見ると、実験２４件、２２件、１８件（年度別ミサイル発射試験回数に推定）、そして私が就任してからしばらくはかなり乱暴な言葉をやりとりする時期があった。それから実験がなかった」と強調した。トランプ大統領はイランに対しては「私は戦うことを望まない。しかし、イランと同じ状況があれば、彼らの核保有を容認できない」と宣言した。