<日本製造業の復活>(下)供給過剰、合併で解決…新日鉄住金が再び世界2位に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.18 10:27
東京から車で東に1時間ほど走れば、日本1位の鉄鋼企業、新日鉄住金の君津製鉄所がある。東京ドーム22個分の大きさの大型製鉄所で、新日鉄住金の製鉄所のうち2番目に多い鉄を生産する。
最近訪問した君津製鉄所熱延工場では、溶鉱炉で溶かしたスラブ(鉄鋼半製品)を整える作業が行われている。赤くなった20トンの巨大なスラブをローラーに移して熱と圧力を繰り返し加えれば、薄い鉄板を巻いた形態の製品が作られる。
活気に満ちた雰囲気の作業現場だが、かつて勤労者の表情が暗い時期もあった。1990年代の新日鉄住金(当時は新日本製鉄)は世界2位の粗鋼能力を保有していた。しかし国内の供給過剰を懸念した政府が減産を誘導すると、自ら生産量を減らす代わりに不動産業・半導体などに事業を拡張した。その間、本業の鉄鋼でポスコなどが急速に成長し、新日鉄住金を脅かした。