世界初5Gサービスを控えて火災事故、揺れるKTの地位
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.27 14:24
#10年前からKTを使用しているVIPメンバーのイさん(36)。龍山区(ヨンサング)に居住するイさんはKTアヒョン支局の火災のため24日にはスマートフォンで電話ができず、25日にはアプリケーションを利用して中華料理店で出前をとろうとしたが決済できなかった。やむを得ず別の中華料理店で出前をとって食べていたところ、最初に注文した店から出前が届いた。アプリ会社と中華料理店の間の通信障害が問題だった。イさんは「被害が広範囲で発生して長期化するのを見て、契約期間が終われば他の通信会社に変えようと思った」と語った。
24日に発生したKTアヒョン支局火災によるKTの被害は予想より大きくなる見通しだ。証券業界は1カ月分の料金を補償すると明らかにしたKTの補償額規模を317億ウォン(約32億円)と推算(KB証券)している。KB証券のキム・ジュンソプ研究員は「通信障害があった顧客に対する補償金規模だけで317億ウォン水準と推定される」とし「これは今年10-12月期のKT営業利益に対する市場の予想額(1971億ウォン)の16.1%」と説明した。これはKTが今後明らかにするという零細業者の損失に対する補償が含まれていない金額だ。
目に見える損害よりも無形の損失が大きいという分析もある。イーベスト証券のキム・ヒョンヨン研究員は「2018年4月にSKテレコムで、2017年にLGユープラスで無線通信障害が発生したが、当時とは違い、KTの場合は長い時間にわたり全面的な通信障害が発生した」とし「イシューが長期化すればブランドと営業力に打撃を受ける」と述べた。KTの株価は26日、前営業日比1.82%下落した2万9650ウォンで取引を終えた。