南北和解ムードの中で体制を強化する北朝鮮(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.29 15:21
南北(韓国・北朝鮮)間に和解・協力の雰囲気が形成されると、北朝鮮体制に対する期待値が高まる。住民に対する統制を緩和し、改革・開放路線に進むのではという考えからだ。核・ミサイル挑発を強める時と比べて民生を重視するという見方も出てくる。しかし北朝鮮国営メディアに投影された内部の実情は違う。南北首脳会談をはじめとする韓半島(朝鮮半島)融和ムードにもかかわらず、体制の結束を強める動きが表れている。労働新聞のキーワードに注目してその流れを追った。
昨日朝の労働新聞は対南・対外面(6面)トップ記事として祖国平和統一委員会(祖平統)名義のいわゆる「告発状」を掲載した。この記事で、北朝鮮は韓国の保守政党が南北間合意に反対して「反民族的罪悪を犯した」と非難した。朴正熙(パク・ジョンヒ)政権を「7.4共同声明を覆した反統一元凶」で激しく誹謗し、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政権に対しては「南北関係を最悪の危機に向かわせた」とし「反逆徒輩」という表現まで動員した。