ウォン安止まらず…1ドル=1200ウォン目前
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.20 07:50
外国人を相手に商品を売る輸出業者やインバウンド(外国人の国内誘致)旅行業界は喜んでいる。逆に外国から物を買ってくる輸入業者や海外旅行・留学を準備中の人は悩みが深まった。韓国ウォンが2017年1月以来2年4カ月ぶりの安値まで落ちたからだ。
ソウル外国為替市場で韓国ウォンは17日、1ドル=1195.7ウォンまで値下がりした。「心理的マジノ線」と見なされる1ドル=1200ウォンに迫っている。今週が峠だ。先月末(1ドル=1168.2ウォン)と比較すると、今月に入って27.5ウォンもウォン安ドル高が進んだ。
注目すべき変数は米中貿易紛争、主要先進国と国内景気状況、外国人のセルコリア(韓国株売り)などだ。米中貿易紛争が長期化して米ドルは値上がりし、中国人民元は値下がりしている。中国当局が貿易紛争の衝撃を緩和するために人民元安を容認するという見方が出ている。米中貿易紛争が破局に向かえば人民元はさらに落ち、ウォン安ドル高も進む可能性がある。主要先進国の景気不振はグローバル投資家の「リスク資産回避、安全資産選好」現象をあおる。ブルームバーグ通信によると、ユーロ・円など主要6通貨に対する米ドルの価値を表すドルインデックスは今年に入って1.89%上昇した。国際金価格と日本円、米国債券なども同時に値上がりしている。