小麦粉よりきれいな「特級コメ粉」の秘訣…新潟製粉工場(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.02 16:34
2年前に始まったR10プロジェクトもこうした悩みの産物だ。補助金まで与えて休耕させるよりも、その費用で粉用に適したコメを作ろうというものだ。一方で小麦の輸入が減り、小麦の運送による二酸化炭素の排出量も減らせるという計算だ。新潟県のホシ・タカシ食品流通課長は「耕作地の保存のためにも加工用コメの栽培が切実だ」と紹介した。
コメ粉を活用するには2つの難関を越えなければならない。まずコメは小麦よりも硬く、粉砕しにくい。加工が難しい理由だ。この問題を解決したのが新潟県が開発した特許技術。核心はコメを酵素に漬けて組織を柔らかくした後、圧縮空気で粉砕する方法だ。この方法で小麦粉よりも粒子がきれいなコメ粉生産が可能になった。
新潟製粉はこの技術を適用した最大規模の工場だ。昨年4500トンの高品質コメ粉を生産し、4億5000万円の売上を記録した。藤井義文工場長は「特性は小麦粉と全く同じで、製パン会社などで人気が高い」と説明した。この技術のため新潟県のコメ粉生産量は昨年の300トンから今年は3500トンに増えた。