中国産キムチの襲撃に「ダイコン・ハクサイ栽培しても残るのは借金だけ」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.10 11:28
◆農家に残金払えず生活苦
韓国農業流通法人の中央連合会によると、今年に入って産地流通人5人がダイコン・ハクサイ価格の下落で負債に苦しみ、命を絶った。「産地流通人」とは他人の土地を借りてハクサイやダイコンを栽培して販売したり、農民が栽培した農産物を買い取って市場に供給する人をいう。
7月29日、農業流通法人を40年間経営してきたシンさん(66)が忠清北道農産物卸売市場の自分の事務室で自殺した。シンさんは8月中旬出荷予定の高冷地ダイコン・ハクサイ17万9000平方メートルを買収し、契約金として約3億ウォンを農家に支払った。しかしダイコン・ハクサイ価格の暴落で残金を支払えなくなり、極端な選択をした。高冷地ダイコン・ハクサイの栽培と共に産地流通人の仕事をしてきたキムさん(62)も6月20日、江原道旌善(チョンソン)の事務室で命を絶った。キムさんは旌善と寧越(ヨンウォル)・太白(テベク)・平昌(ピョンチャン)などで33万平方メートル以上の畑でダイコンやハクサイを栽培し、流通させてきた。キムさんの弟(56)は「(兄は)3年ほど前から大きな損失を出し始め、負債は10億ウォン近いと聞いていた」とし「頑張って農作業をしても稼げず、生活も苦しくなり、どうすることもできなかったのだろう」と語った。