「安倍首相、文大統領の支持率を高めた」…日本戦略ミス論広がる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.12 07:46
「安倍首相の決断のおかげで文在寅(ムン・ジェイン)大統領がよみがえった」。元ソウル特派員の牧野愛博・朝日新聞編集委員が月刊誌「文芸春秋」9月号に寄稿した内容の一部だ。日本の輸出規制強化以降、文大統領の支持率はむしろ上がり、保守野党の自由韓国党までが「親日派レッテルを貼られないかと心配して」(反日の)動きに参加しているとし、このように表現した。今回の輸出規制が安倍晋三首相と日本政府が意図せぬ方向に流れているということだ。
これに関して寄稿に登場した日本政府関係者は「外務省を除いて首相官邸と経済産業省が勝手に話を進展させたため」と指摘している。「(輸出規制の強化がどの方向に向かうかなど)韓国政界の情勢を頭に入れていたとすれば、安倍首相が敵に塩を送るようなことはしなかったはず」としながらだ。
戦国時代の大名、上杉謙信が敵として対立していた武田信玄に塩を送ったことを挙げながら、安倍首相が結局、文大統領を助ける結果になったことを例えたのだ。