文大統領「国民の生活の質改善は不十分、財政がさらに積極的役割を」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.17 09:39
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日「まだ国民が全般的に生活の質の改善を体感するには不十分な部分が多い」として「今後財政がさらに積極的な役割を果たさなければならない理由」と話した。文大統領はこの日午後、世宗(セジョン)市で開かれた国家財政戦略会議で「低成長と両極化、雇用、少子・高齢化など韓国社会の構造的問題解決が喫緊の課題で、財政の果敢な役割がいつにもまして要求される時点」としながらこのように明らかにした。これに伴い、文在寅政府3年目を迎えて自営業者と低所得層の所得改善および雇用創出などに積極的に金融を緩和する見通しだ。国家財政戦略会議は本格的に来年度の予算を編成するのに先立ち、国家財政運用のあり方と戦略を決める財政分野最高位級意思決定会議だ。
文大統領はこの日「積極」という言葉に8回言及して積極的財政基調を明らかにした。文大統領は「特に、自営業者と雇用市場の外に置かれている低所得層が体験する困難は真に痛い部分」としながら「雇用拡大と韓国型失業扶助の導入のような雇用安全網強化、自営業者対策などに財政のさらなる積極的な役割が要求される」と話した。これは財政収支と対国内総生産(GDP)比国家債務の割合など財政健全性指標が多少悪くなっても政府財政支出を増やすという意志を示したものと見られる。