米中・韓日衝突と韓国の選択-韓半島平和作り理事長の歓迎挨拶全文(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.12 08:56
尊敬する内外貴賓の皆さん、韓半島平和作りの「米中衝突と韓国の選択」を主題にした学術会議にご参加くださり、誠にありがとうございます。特に、この会議を盛り上げるために、ご多忙の中、ご出席くださった尊敬する文喜相(ムン・ヒサン)国会議長に格別の感謝の言葉を申し上げます。
国際秩序は冷静に言って強大国政治の結果です。19世紀の英国を中心にした勢力均衡秩序、20世紀の米ソ対決を中心にした冷戦秩序がそうでした。そして現在、私たちが目撃している米中衝突もやはり21世紀の強大国政治の典型的な姿です。
米中両国の競争は2010年を前後して本格化し、特に最近においては貿易と技術の覇権をめぐり両国が鋭く対決しています。皆さんと私は応用歴史学の大家であるグレアム・アリソンが警告した「トゥキディデスの罠」を憂慮している状態です。事実、最近は自国のことだけを考える国家間の対立様相を見ると、国際政治で合意可能な道徳が存在しうるのかについて深く考え込むことになります。そのため、力(power)と国益(national interest)を正義と考えるヘンリー・キッシンジャー、ジョン・ミアシャイマーら現実主義の国際政治大家の面々がたびたび思い浮かぶのも事実です。