サッカー代表のＭＦ具滋哲（ク・ジャチョル、２９、アウスクブルク）がロシアワールドカップ（Ｗ杯）本大会の初勝利に向けて挑戦をあきらめないという覚悟を明らかにした。スウェーデンとの初戦後に沈んだ代表チームの雰囲気を盛り上げるためのベテランの重みのある一言だ。

具滋哲はロシア・サンクトペテルブルクのベースキャンプで記者会見を開き、「初戦で望む結果を得られなかったが、まだ私たちはあきらめていないし、あきらめることもできない」とし「初戦がうまくいかず厳しい状況だが、それだけにメキシコには必ず勝ちたい。責任感を感じる」と述べた。

具滋哲は１８日、ロシアのニジニ・ノヴゴロドで行われたスウェーデンとグループリーグＦ組初戦に奇誠庸（キ・ソンヨン、スウォンジーシティ）、李在成（イ・ジェソン、全北）と三角形態の中盤を組んだが、目立った活躍はできなかった。スウェーデンに主導権を握られていた韓国は後半２０分、相手主将のアンドレアス・グランクビストにＰＫを決められ、０－１で敗れた。具滋哲は後半２８分、ＦＷ李承佑（イ・スンウ、エラス・ヴェローナ）と交代してベンチに退いた。

具滋哲は「Ｗ杯のために４週間休まず頑張ってきた。焦点をスウェーデン戦に合わせていたが、望む結果が得られず残念だ」とし「ボリビア戦の後、４－３－３フォーメーションで準備し、かなり守備の練習をしたが、攻撃エリアにボールを送り込めなかったのが結果的に敗因になった」と振り返った。続いて「後半に失点した後、韓国はさらに攻撃的に出なければならず、相手は余裕を持とうとした」とし「試合が難しい展開になり、体力に問題があるように見えたようだ」と話した。

２４日０時に対戦するメキシコについて、具滋哲は「オーストリアで選手たちはメキシコの情報もかなり共有した」とし「メキシコは初戦では私たちが持つ資料とは違う形を見せた。今回の競技を控えて分析が一部変わりそうだ」と話した。

具滋哲はスウェーデン戦の敗因として数人の選手に非難が集中する状況についても語った。張賢秀（チャン・ヒョンス）など実名を挙げて記事が出たことについて「まだ２試合が残っているし、張賢秀先輩が重要な役割をしているのに残念だ」と述べ、「Ｗ杯のような大きな舞台で良い結果が出て喜びを感じたいと思う国民の気持ちはよく分かっている」と語った。続いて「初戦の結果が良くなかったため、選手として耐えなければいけない部分がある。それだけにメキシコ戦は必ず勝ちたい。選手として責任を痛感している」と話した。

具滋哲は「メキシコ戦は１６強に関係なく国民の胸に響く重要な試合になるだろう」とし「選手が一丸となって国民に喜びを与えることができる試合をしなければいけない」と強調した。