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中国で北朝鮮の張成沢系貿易関係者100人余りが姿消す(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.12.15 13:22
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張成沢(チャン・ソンテク)の失脚・処刑を前後して中国内の北朝鮮人脈が姿を隠している。以前まで筆者と簡単につながっていた人たちとまったく連絡がつかない。

脱北して10年ほどになる筆者は8日に中国行きの飛行機に乗り込んだ。韓国メディアで3日に張成沢失脚説が報道された後だった。張成沢の人脈とは5日から事実上電話通話が不可能となった。そこで急きょ中国に向かった。3日に私が知るある北朝鮮消息筋は、「張成沢は労働党舎にそのままいる」と話した。ところがすぐに状況は急変した。北朝鮮消息筋とはどうにか電話ができたが、中国の張成沢人脈は異なる状況だった。9日には「張成沢5日処刑説」が出され、私の心はさらに落ちつかなくなった。

北京だけでなく瀋陽や広州の張成沢人脈もほとんど消えた。一部は潜伏、一部は召還のためのようだ。まず携帯電話が切られている。北京ではさまざまな縁で知り合った北朝鮮の貿易関係者が働く建物を訪れてみた。北朝鮮労働者で混み合っていた部屋は3つともまるごと空っぽになっていた。代わりに見知らぬ人たちが守っていた。近くで長く待ち続けたが見覚えのある人たちは現れなかった。全員連れて行かれたのだろうか。いつも接触する中国の消息筋は、「チームがまるごと潜伏したのだ。守っている人たちは逮捕組とみられる」と説明した。1日中電話をかけ、事務室をずっと見守っても効果はなかった。振り返れば5日に北京の人脈と電話した時から尋常ではなかった。韓国に来る考えをしているという感じも受けた。

 
そこで他の仲介者を探した。おかげで潜伏した一部の人脈とどうにか連絡を取った。張成沢が責任を持つ政府傘下貿易機関の中央党指導員クラスの経済関係者は、「私は逃げた。他の人も多くそうしている」と話した。合わせて「どうすればいいのかわからない。他の国に行くべきか悩んでいる」と話した。彼は米国や欧州を考えているようだった。しかしどれだけ多くの人が逃げたかとの質問には「わからない」と答えた。

これまで接触してきた中国人の友人の助けも受けた。そのうちの1人は、「みんな恐がってどうしていいかわからず絶望に陥ったようだ。北京だけで30人の北朝鮮関係者がいたがみんな消えた。瀋陽や深センにいた友人も姿が見えない」と話した。「彼らが自発的に帰ったのかはわからない」とも述べた。この中国人は、「私たちは助けようと連絡をしたが…」として言葉を濁した。消えた人たちはほとんどが張成沢に関連した機関で外貨稼ぎをしていた中央党の指導員クラスだ。韓国で言えば課長・局長クラスだ。彼らは貿易機関に所属して働き稼いだ金を北朝鮮に送金してきた。中国人の友人とこうした話を交わした。

――消えた人たちはみんな逮捕されたのか。

「北から逮捕組が出てきたと聞いた。それを見れば全員自発的に帰ってはいないだろう。引っ張られて行った人もいるだろうがほとんどは潜伏したとみている。その友人たちは張成沢銃殺後、これ以上なにも期待できないという考えだろう」

――消えた人たちは主にだれか。

「北京、瀋陽、広州、深センの北朝鮮の人たちだ。特に広州で潜伏したチームは金正日(キム・ジョンイル)の長男である金正男(キム・ジョンナム)の面倒を見ていたものと知られていた。数十人いた。張成沢とつながっていたようだ。金正男も今年初めから広州に来ていたと聞いたがもう他の場所に行ったかもしれない。北京まで合わせればそうした人は100人近いだろう」。(中央SUNDAY第353号)


中国で北朝鮮の張成沢系貿易関係者100人余りが姿消す(2)

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