【コラム】韓国の特許システムを輸入したサウジアラビア
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.16 14:13
サウジアラビアの国旗は緑だ。イスラムの伝承に基づき緑を神聖視するというのがその理由だが、限りない単色の砂漠で咲く希望の色が緑だったのではという考えを抱いた。この数年間にサウジアラビアの首都リヤドを訪問する機会が3回あった。訪問回数を重ねるほど先端ビルがあちこちに建設され、増える緑地空間も訪問者を癒してくれる感じだ。都市には活力が感じられる。
その背景にはサウジアラビアの野心に満ちた未来戦略のビジョン2030がある。3回の筆者の訪問と当時感じたリヤドの変化は、ビジョンの主要目標である「脱石油時代の準備」と関連している。最初の2回の訪問は産業部でエネルギー資源分野を担当した当時、化石燃料以外の電力源について悩むサウジアラビアと協力プロジェクトを実現させるためだった。そして特許庁長に就任した後の今年3月の3回目の訪問は、サウジアラビアの「知識財産インフラ構築」事業を議論するためだった。エネルギーと特許、2つの事業の分野はそれぞれ異なるが、サウジアラビアの未来を韓国が戦略的パートナーとして共に準備していくという点では同じだった。