規制をかけたり緩めたり…日本の「蛇口戦略」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.09 07:51
日本政府が先月4日から輸出規制を強化した3品目について、36日ぶりに初めて輸出許可を出した。半導体核心素材の中の一つである極端紫外線(EUV)フォトレジストだ。世耕弘成経済産業相は8日、記者会見で「厳正な審査を経て、懸念がないと確認できた最初の案件について、既に輸出許可を付与している」と話した。彼は「通常、個別結果は対外的に公表しないが、韓国政府がまるで(輸出規制の強化を)禁輸措置のように不当に批判しており例外的に公表する」と付け加えた。
世耕経済産業相は輸出許可の具体的な品目や内容は明らかにしなかった。半導体業界ではサムスン電子の注文を受けたJSRや信越化学が日本経済産業省に提出した輸出審査件だと見ている。読売新聞は「厳格化で審査に90日程度かかるとみられていたが、約1カ月で初めての許可を出した」と伝えた。
日本がEUVフォトレジストの輸出を許容したのは大きく2つの理由だと業界と専門家は分析している。まず、日本企業の実利のための選択だ。日本JSRと信越化学のサムスン電子向けのEUVフォトレジスト輸出の割合は50%程度だ。サムスンは日本の輸出規制以降ベルギーから該当品目を輸入して6~10カ月分の在庫を確保したことが分かった。韓国半導体ディスプレイ技術学会のパク・ジェグン会長は「サムスンの在庫確保で日本の輸出規制による打撃は小さいが、日本企業の売り上げだけが減る状況だった」と話した。