【コラム】韓国より外国の大統領の方が頻繁に会うサムスンCEO
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.20 09:25
2017年11月7日、ある経済新聞が「韓国政府よりメルケル独首相に熱心に働きかけるサムスン」という記事を掲載した。サムスン電子の権五鉉(クォン・オヒョン)会長が厳重なセキュリティの中、わずか3カ月間で何度もメルケル首相に会ったという内容だ。それも極秘裏にチャーター機に乗って行き、非公式に会談したという。この新聞は「ドイツに電気自動車・自動運転車協力方案などを提案したのだろう」と推測した。
最近、ドイツ政府とサムスン関係者を通じて改めて確認してみると真実は全く異なる状況だった。当時、権会長がしばしばメルケル首相と会談したことは事実だ。それも1回に1時間など40分以上の長時間の会談だった。しかし、意外にもサムスンではなくメルケル首相が先に要請した会談だった。話した内容もビジネスではなかった。メルケル首相は「なぜIT(情報技術)革命で米国が独走し、欧州は遅れをとったのか」、「何が欧州ITの弱点で、どのようにITを再生させることができるだろうか」ということを細かく尋ねた。助けになる返答が出ると、すぐに陪席者に「検討してみなさい」と具体的な指示を与えた。