<チャイナインサイト>北京のスモッグはトランプ大統領の顔に似ている?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.19 09:33
北京の春の空気が重い。いつだろうがお構いなしにスモッグが太陽を遮ると憂鬱になる。街のあちこちに立ち込めるたばこの煙は拷問だ。規定により16日から暖房が切れ、ぞくぞくした寒さに震える。春来不似春(春は来たが、春のようではない)。しかし北京の春の華やぎを奪った犯人は別にいる。米中貿易戦争だ。その影響が中国の肩を強く押さえつけているかのようだ。「北京のスモッグが意地の悪いトランプの顔に似ている」という言葉が出るのはよほどのことだ。どうやって一日も早く米国と妥協するのか、中国はどこに突破口を見出すべきなのか。北京で会った中国の人々の悩みの焦点はどれも米国をどう相手すればよいかに合わされていた。
毎年3月に開かれている両会〔全国人民代表大会(全国人大、全人代)と中国人民政治協商会議(政協)〕は中国の政治イベントだといってもいい。今年も議会格の全国人大3000余人の代表と諮問機構の性格をもつ政協2000人余りの代表が北京の人民大会堂に集まった。
もちろん進行は共産党の企画の通りに流れる。このため全国人大は党の方針を追認するだけの機構という意味で「橡皮図章」、政協は行事の脇役という意味の「政治花瓶」というニックネームがついた。全国人大が賛成の手を挙げると、政協は拍手するという皮肉も出てくる。