【中央時評】携帯電話ゲームと韓国経済危機の真実(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.22 13:55
「ゲームをしよう。みんな、携帯電話をテーブルに出して」。映画『完璧な他人』は、長い友人夫婦の集まりで携帯電話にかかってくる電話や文字メッセージを強制的に公開しなければいけないゲームをし、そこで生じる予測不可能なストーリーを描いている。表面上では完璧な夫婦の隠された真実が皆既月食と共に一つずつ明るみに出てくる。
韓国経済の真実の姿は何だろうか。一年中、今が危機かどうかをめぐる論争が絶えなかった。政府内でも意見が分かれた。11月4日、政府・与党・青瓦台(チョンワデ、大統領府)会議で青瓦台の前政策室長は「経済危機論は根拠がない。来年ごろ成果を体感するはず」と述べたが、大統領に提言する国民経済諮問会議の副議長は「経済の根本が揺れている」と語った。文在寅(ムン・ジェイン)政権の金科玉条である所得主導成長に対する評価と重なって政界が加勢し、論争はさらに激しくなった。一方では過去10年間で今の経済は最悪だと評価し、一方では根拠のない言いがかりだという。