進歩巨頭の崔章集教授「文大統領は帝王的ではないが、構造的に帝王になる危険」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.09 11:23
高麗(コリョ)大学の崔章集(チェ・ジャンジブ)名誉教授(75、政治学)はこれまで特別な対外活動をしてこなかった。進歩の巨頭と評価されるが、引退後は中央日報にコラムを寄稿したり、時々講演する程度であった。学者的所信が強い人物で、崔教授が2002年に初めて出した『民主化以後の民主主義』は韓国政治全般を見抜いた力作と評価される。そんな崔教授が朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾決定1周年(10日)を前に、政治懸案に対する声をあげた。ろうそく集会と弾劾、改憲の話だ。7日、ソウル・光化門(クァンファムン)にある崔教授の事務所で向かい合って座り、尋ねた。
――ろうそく集会で触発された朴前大統領の弾劾からまもなく1年だ。どのように評価するか。
「大統領が法の支配と国民を代表して責任を負う役割をしないまま非常に権威主義化した状態で起こった現象だ。過去の2つの保守政府は大統領制の否定的側面を赤裸々に見せた。勝者の独占により敗者は完全に疎外され、排除された。ブラックリストが代表的だ。保守と進歩が共存するのが民主主義なのに、民主主義でなく権威主義の境界を行き来する政府だった。これを市民が容認せずに制度外でデモを通じて立ち上がり、弾劾につながったのだ。制度が危機に瀕して法治が作動しないため市民がデモによって権力を牽制し、法がまともに作動するようにした。民主化の時から続いた『運動の伝統』が発現したと見る」