韓国、「今年大卒予定者の10人に1人だけが卒業前に正社員内定」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.22 08:00
昨年卒業を猶予して今年2月に卒業予定のオ・ジュヨンさん(26)はこのところ不安だ。企業の正社員の座をつかむのがますます難しくなり空の星を取るような水準になったためだ。オさんは「企業の採用人数自体も少ないのに、その渦中に第二新卒も増加している。相当のスペックを持たない以上競争で不利になるほかない」と話した。
ますます厳しさが強まる就職寒波は今年の大学卒業予定者の就職市場を冷え込ませている。今年4年制大学卒業予定者の10人に9人は正社員の座を得られないまま卒業証書を受け取ることになるだろうというアンケート調査が出てきた。就職ポータルのジョブコリアは今年4年制大学卒業予定の大学生1112人を対象に「現在の就職現況と卒業式出席」についてアンケート調査したところ、「正社員として内定した」という回答者は11.0%にとどまった。「インターンなど非正規職として内定した」という回答者も10.0%で、79.0%は「まだ内定が決まっていない」と答えた。
大卒予定者の1月基準の内定比率は例年より大きく落ち込んだ。3年前の2016年1月の調査で「正社員内定者」は16.9%だったが、今年は11.0%で5.9ポイント減った。また「非正規職内定者」も22.2%から10.0%に半分以上減った。正社員内定率は男子学生が11.6%で女子学生の10.3%より少し多かった。専攻系列別では経商系列専攻者のうち正社員に内定したという回答者が13.2%で最も多かった。理工系列専攻者が12.2%、芸術体育系列専攻者が10.2%、人文・語文系列専攻者が9.4%などと続いた。ジョブコリアのピョン・ジソン氏は「長期的な景気不況の余波で企業が新入社員の採用に消極的」と話した。