【コラム】中国が停滞する今、製造強国への再飛躍の機会だ=韓国

【コラム】中国が停滞する今、製造強国への再飛躍の機会だ=韓国

2019年04月15日15時53分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  中国の製造競争力が強まり、韓国の製造業に赤信号がついている。韓中の技術格差は2010年の産業平均2.5年から2014年には1.4年、現在は1.0年以下に縮まった。特に未来の工場をデザインするスマート製造分野は格差が0.6年にしかならない。自動運転車、バイオヘルス、知能型ロボットなど新産業分野では革新成長の力量が中国に遅れを取っているという声まで出ている。

  価格競争で劣勢になり、技術格差も縮まれば、製品の競争力が落ち、輸出にも問題が生じる。輸出全般の競争力を表す貿易特化指数は韓国が0.18で中国の0.12よりも高いが、自動車・スマートフォンの中国販売急減から分かるように輸出競争力が弱まる主力産業が増えている。

  韓国はどう対応すべきなのか。まず、長期的・体系的な政策の準備が要求される。インダストリー3.0があるが、名前からして第4次産業革命とは合わないという印象を与える。中国は5カ年経済計画を出すたびに強力かつ一貫した産業高度化政策を展開してきた。その白眉は2015年に樹立した「中国製造2025」政策だ。ドイツの「インダストリー4.0」戦略をベンチマーキングしたもので、10大戦略産業を選定し、2025年までに労働集約から技術集約に、低付加価値から高付加価値に、大規模な生産から大規模な個別向け生産へと急速に転換するという野心的な計画だ。米中貿易戦争のきっかけになったが、強力な中国の製造競争力を世界に知らせる契機でもあった。

  2つ目、従来の主力産業の競争力強化は必須だ。メモリー半導体のように依然として競争力を持つ分野では、素材・機械装備技術など関連生態系の形成と供給チェーンの変化に積極的に対応して超格差を維持する必要がある。技術格差の維持が難しい分野では、他の分野との融合や買収・合併(M&A)を通じた差別化戦略が望ましい。機能・デザインをアップグレードした機能性衣類、プレミアム家電などは融合を通じた差別化の成功の可能性を見せている。ここに韓流の競争力、K-POPなど文化商品やコンテンツまで融合してM&Aを活用すれば、差別化戦略をさらに強化できる。

  3つ目、第4次産業革命時代には未来の核心技術に関連する新産業の競争力が重要になる。それ自体が未来の産業となるうえ、従来の主力産業の競争力向上に必須の核心インフラを提供するからだ。したがって中国のABCD(人工知能、ブロックチェーン、クラウドコンピューティング、ビッグデータ)育成戦略のように、全産業に影響を与える未来の核心技術開発に拍車を加えなければいけない。中国はその中で人工知能(AI)を核心と見なし、習近平主席がAIの活用を督励している。顔面認識技術では世界トップだ。韓国はAIどころか、AIの必須要件であるビッグデータの使用自体が阻まれている。国会に上程された個人情報保護法・信用情報法・情報通信網法・医療法の前向きな改正が求められる。

  4つ目、民間の競争と協力の誘導も重要だ。韓国は各企業の生き残り戦略ばかりだが、中国は企業協力が活発だ。中国を代表するICT企業のBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)は20年間ほど随所で激しく競争してきたが、過剰投資競争が懸念される状況では中国政府の仲裁の下、役割分担をしている。バイドゥがAIを活用して世界最大規模の自動運転車プロジェクトを推進し、アリババはスマートシティ、テンセントは医療映像分野に集中しているのが代表的な例だ。5G時代を控えて過剰投資競争が懸念される韓国は深く考慮する必要がある。

  時空間の制約がないデジタル市場の拡張性を活用して新産業ベンチャー創業を活性化し、製造業の空洞化を防ぐために海外に出た韓国企業のUターン政策も考慮するのがよい。米中貿易戦争で中国が停滞している今、韓国の製造強国再飛躍の準備が急がれる。

  チョン・ユシン/西江大技術経営大学院長
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