【コラム】長期化した南北梗塞…対北メッセージに慎重期すべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.06 10:47
代表的事案が金正恩委員長のソウル答礼訪問の問題だ。金委員長は昨年9・19平壌共同宣言で韓国訪問を約束した。文大統領は当時「特別な事情がない限り、年内」と期限まで公開した。しかし、年を越してしまった。青瓦台は昨年末に「年内の金正恩訪問」が実現できるように雰囲気を盛り上げたが、不発となるハプニングも起こった。合意の履行をしなかった北朝鮮の責任が大きいが、金正恩の立場ではこれをソウル訪問への圧力と受け止めた公算が大きい。
それでも文大統領は最近公開演説や外信インタビューなどで11月に釜山(プサン)韓国・ASEAN(東南アジア諸国連合)特別首脳会議に出席するよう求めるメッセージを送った。孫基雄(ソン・ギウン)元統一研究院長は「金正恩にとっては初めての韓国訪問になる上、一度も経験したことのない多国間首脳会談という二重の負担となる場となるため容易ではない選択だろう」と述べた。韓国とASEANの関係設定30周年を記念した釜山の行事にはASEAN(東南アジア諸国連合)の10カ国の首脳が参加する。