【コラム】日本各地に残されている韓国古代国家の痕跡(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.18 15:00
「日光に褪せれば歴史となり、月光に染まれば神話となる」という那林(ナリム)李炳注(イ・ビョンジュ)の名言で前回の記事を終えた(※日本語版への掲載なし)が、実はもう一つある。日光も差し込まず、月光も避けるところに湿気が多ければ陰鬱なイデオロギーがそろそろと這い上がってくる。歴史の恣意的解釈、一歩進んで意図的歴史わい曲がそのようにして生じる。
歴史をイデオロギーに変質させる漏気は主に盲目的愛国心だ。日本が主張した「任那日本府」説が代表的だ。今日では日本の学界の中ですら生命力を失っているところに、あえて説明する価値を感じられない。ただし、警戒しなければならないのは、それほどイデオロギー化された歴史は政治権力に悪用されて人類に致命的な結果を招く可能性が高いという点だ。江戸時代(1603~1867)時から日本の国学者が主張した「南鮮経営論」が、明治維新以降に日本の軍国主義勢力によって韓国侵略と支配を正当化するイデオロギーとして利用されたように。
◆思う存分想像しても、それだけが正しいと信じるのはやめる