【噴水台】「蜂の群れサッカー」の歴史=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.11 14:20
36年前の記憶は薄い。U-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)で韓国が4強入りした先週の日曜日未明、記憶に限界があった。1983年の歴史を調べた後、36年ぶりの快挙をまともに実感できた。「メキシコ4強神話」「パク・ジョンファン師団」「蜂の群れサッカー」…。開発途上国の11歳の少年の胸を躍らせた事件だったが。3位決定戦でポーランドに1-2で敗れた韓国チームは「フェアプレートロフィー」を受けた。「さすが東方礼儀の国の息子」として誇りを感じたようだ。
「蜂の群れサッカー」は準決勝でブラジルに1-2で敗れた韓国チームをAP通信が「swarm(蜂の群れ)」と称賛したことに由来する。蜂が群れで飛ぶようにボールを奪えばあっという間に攻撃陣を形成した。個人技を克服したひたむきなプレー、それが韓国の武器だった。その後ろにはパク・ジョンファン監督(当時45歳)がいた。血も涙もなくサッカー狂信徒のように選手を動かした。貧しかった選手時代、農家で働いた経験が彼を冷静な勝負師にしたという報道があった。
36年後の主人公は李康仁(イ・ガンイン、18)だ。2007年のKBS(韓国放送公社)バラエティー番組「ナララ・シュットリ」で満6歳のサッカー神童として知られた子だ。2011年からスペイン留学し、今は名門バレンシアの「ワールドクラス」の新人になった。シュットリチームの監督は2002年ワールドカップ(W杯)4強の主役、柳想鉄(ユ・サンチョル)だった。