주요 기사 바로가기

【BOOK】「日本、大国の夢捨てろ」 鳩山元首相の苦言

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.06.11 14:16
0
『脱 大日本主義』

鳩山由紀夫著

 
キム・ファヨン訳

中央ブックス

「類似点は我々を共通基盤に集め、差異点は我々に互いに対する魅力を感じさせる」(トム・ロビンス)

鳩山由紀夫元日本首相は、日本政治の対立軸として「大」日本主義と「脱」大日本主義を提示する。

彼が見るに、日本は明治時代以来ずっと「大」日本主義を指向し、敗戦以降は「経済大国から政治大国へ」の形で続いてきた。今、日本には今まで通り「大」日本主義発想を基盤とした政治大国(グレートパワー)を目標にするのか、「脱」大日本主義発想で中規模国家(ミドルパワー)としての道を新たに歩いていくのか2種類の選択がある。

安倍政権の「大」日本主義と対立する、鳩山の「脱」大日本主義外交政策を要約する。(1)中国を仮想敵視することをやめる。(2)「東アジア共同体構想」を推進する。(3)在日米軍基地を段階的に縮小し、地位協定の全面的改正を目指す。(4)米国の最高同盟国という背景を土台にした、政治大国になろうとすることを断念する。(5)国連常任理事国入りを目指さず、多国間の国際協調主義に立脚する。

韓国人の目から日本を見る時、果たして鳩山の主張は現実性があるのか。日本で多数派の支持を得ることができるのだろうか。国際政治構造の中で実現可能だろうか。鳩山が首相として在任中の時はどのような努力を傾けていただろうか。

まえがきは質問に対する返事から始まっている。首相就任直前(2009年9月)、鳩山は『私の政治哲学』という論文で「東アジア共同体構想」を説明しながらグローバリズムの負の側面を率直に記述した。「それ故か、米国の一部からは反米的だとの批判も起こりました」。鳩山は「私は自らの政権で、グローバリズム的な内外政策を少しでも改めようとしましたが、事志と異なり、わずかな期間(2009年9月~2010年6月)で政権を退くこととなりました」。論文に注目した私は、同年10月13日、韓国内インターネットメディアに発表した『遠く、遠い鳩山の‘東アジア共同体構想’』というタイトルの寄稿文で歓迎と共に疑問を提起した。

第一に、日本の歴史に対する反省が欠如していた。第二に、果たして日本が日米同盟から自由になれるか。第三に、東アジア共同体の構成国から米国が外れることを米国が認めるだろうか。第四に、日本と中国の間の北東アジア主導権争いが構想を複雑にするだろう。第五に、理想主義という批判から自由になれない。同著(日本版)の出版が2017年4月。そして韓国語版が出版されたのは2019年6月。疑問は依然として有効だ。だが、2009年と比較すると、世の中は変わった。韓国が変わり、日本が変わり、中国も変わり、米国も変わった。その間、「東アジア共同体構想」も非常に精巧になった。

鳩山の「東アジア共同体構想」は「友愛」という、ちょっと見ると非常に倫理的な概念から出発する。だが、この時の「友愛」はフランス革命のスローガンである「博愛」だ。説明を借りるなら、「自国の自然や伝統に誇りを持ちつつも、世界の多様性を理解し尊重する態度、つまり自立と共生を目指す友愛の精神こそ、成熟期日本の時代精神」というもの。

その根っこをたどっていけば、鳩山の「友愛論」は祖父・鳩山一郎元首相にぶちあたる。1953年、祖父は「極端な左翼と右翼理念を避ける友愛革命」を主張した。当時としてはある種の第三の道があるというものだった。

体系化させていった代案が「グローバリズムとナショナリズムの中間であるリージョナリズム(開かれた地域主義)」。日本の一国中心主義ではなく、かと言ってグローバリズム礼賛でもなく、グローバルではなかなか解決できないことも、近隣諸国と対話し協調することによって平和を維持し、貧困や格差などの社会的問題を解決していく方法だ。そのための出発が「脱」大日本主義だ。「大」日本主義の幻想を捨てて「脱」大日本主義の道を進もうというのが全文を貫く主題。鳩山は「『脱』大日本主義の道は必然的に東アジア共同体への道につながる」と考える。後続手続きとして「東アジア安全保障会議」を創設することを日本外交の新たな目標に据えるべきだとし、機構は日本の沖縄か韓国の済州道(チェジュド)に創ろうと提案する。

鳩山の主張は日本の主流からは徹底的に反する。日本国内で鳩山は少数派であり理想主義者と評価される。そのような評判が構想の価値を下げることにはならない。韓国には5000万の人々がいて、5000万それぞれ考えが違うように、日本には1億2700万の人がいて、それぞれ考えが違う。

そこで同じような正しい考えを集めて共感を引き出し、他の考えを尊重しながら討論を通じて共同の未来を作ること。これこそが政治と歴史の責務ではないだろうか。政治は時には理想主義者が作っていく。理想主義者こそが政治の育つ場所だ。(中央SUNDAY第639号)

チェ・ジェチョン/一帯一路研究院名誉理事長 

関連記事

最新記事

    もっと見る 0 / 0

    포토뷰어

    【BOOK】「日本、大国の夢捨てろ」 鳩山元首相の苦言

    2019.06.11 14:16
    뉴스 메뉴 보기
    鳩山由紀夫著『脱 大日本主義』
    TOP