【社説】デジタル性暴力の深刻性を露見した「芸能人違法撮影」=韓国

【社説】デジタル性暴力の深刻性を露見した「芸能人違法撮影」=韓国

2019年03月15日08時18分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  歌手チョン・ジュニョンが14日、警察に被疑者として出頭して取り調べを受けた。V.I(ヴィアイ)など男性芸能人が参加したグループチャットルームに性行為の違法撮影映像物を流した容疑だ。被害女性が10人余りに達する。男性グループHighlight(ハイライト)のヨン・ジュンヒョンもこの日、チョン・ジュニョンから違法撮影物を受け取って見た事実を認めてグループから脱退した。ヨン・ジュンヒョンは当初、関連事実を否定していた。

  今回の事態は、人気アイドルスターが多数かかわったデジタル性犯罪という点で非常に深刻だ。仲間同士の閉じられた空間であるグループチャットルームで何の罪の意識もなく違法撮影を回し見して、被害女性に対する品評や冷やかしを日常的に行っていた。違法撮影を性暴力・犯罪ではない、軽い遊び程度に考えている認識が衝撃的だ。これまで女性界は個人間の私的対話なので規制や取り締まりが難しいグループチャットルームにセクハラ文化が蔓延していて、性暴力の温床になっていると指摘してきた。チョン・ジュニョンは3年前も恋人の違法撮影容疑で告訴されたが無嫌疑処分を受けて3カ月後に公営放送のKBS(韓国放送公社)の人気バラエティ番組『1泊2日』に堂々と復帰した。当時のずさんな捜査情況も暴露されている。「口をつぐんで視聴率」の放送関係者の道徳不感症は再び俎上に載せられている。

  インターネットでは「チョン・ジュニョン動画」がリアルタイム検索語1位に入り、未確認の被害女性芸能人リストが証券街「チラシ」(ゴシップ性の高い情報誌)という形で出回るなど、典型的な2次被害が発生している。度を越した観淫主義で、無責任な人格殺害だ。性暴力事件では事実の有無に関係なく、被害者が誰なのか推測して知ろうとすること自体が「2次加害」になりうる。捜査過程での2次被害を防がなければならない理由だ。

  昨年、街頭デモをした女性たちは「私の体はあなたのポルノではない。撮らないで」と叫んで違法撮影を糾弾した。しかし先はまだ長いということを「チョン・ジュニョン事態」は如実に語っている。厳正な捜査と処罰で、デジタル性暴力の輪を断ち切らなければならない。
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