日本の北朝鮮ミサイル探知能力、どの程度なのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.04 10:19
◆米国、赤外線探知して弾道ミサイル早期警報
米国はロケットエンジンから出る赤外線を探知してICBMを宇宙で探知する偵察衛星監視と早期警報体制の宇宙赤外線システム(SBIRS)を稼働している。敵が発射したICBMを中間段階で迎撃するミサイル防衛システムの地上基盤外気圏防衛(GMD)の一部だ。米国はこのシステムを通じてICBM級の長距離戦略弾道ミサイルはもちろん、中短距離戦術ミサイルの早期探知と警報もしている。日本の情報収集衛星とは次元が違う。米国は1991年の湾岸戦争当時、イラクが短距離戦術弾道ミサイルのスカッドをイスラエルに発射した経験から、戦略弾道ミサイルと戦術ミサイルを統合して探知・追跡する21世紀型警報システムを導入することにし、SBIRSを開発した。早期警報はもちろん弾道ミサイルを中間段階で迎撃するミサイル防衛、そして宇宙戦争まで遂行できる。静止軌道4機、高軌道2機の衛星をそれぞれ稼働して地球上の弾道ミサイルを探知する「SBIRSハイ」と、低軌道に24機の衛星をきめ細かく配置して弾道ミサイルの弾頭と分離したロケット、欺瞞飛行体まで精密に区別する「宇宙追跡と偵察システム(SSTS)」または「SBIRSロー」に分かれる。地球上から飛行する弾道ミサイルを一つも逃さず監視、追跡して迎撃するシステムだ。米国はこのほかにも多数の偵察衛星を稼働している。