１７日（日本時間）、アジアカップのグループリーグＣ組最終戦で中国代表が韓国代表に０－２で完敗すると、中国メディアは「克服したと思っていた恐韓症がまた表れた」と敗北を認めた。

この日、新浪スポーツは「中国代表が残念ながら韓国戦で勝利を味わうことができなかった。恐韓は最後の壁だった」とし「恐韓症は中国男子サッカーから離れない影」とし「過去４０年間に中国が韓国に勝ったのは３回だけ」と指摘した。

また「マルチェロ・リッピ監督が中国代表を引き受けた後、中国は韓国戦で１勝１分けと無敗だったが、リッピ監督の『神秘』はもう消えた」と伝えた。

新浪スポーツはこの日の試合で韓国がボール支配率、シュート数など全般的に試合を掌握したと評価し、点差は中国と韓国の実力の差を反映するものだったと分析した。

この日の試合で実力を発揮した孫興民（ソン・フンミン）に対する賛辞もあった。中国オンラインメディアの澎湃は「英国から韓国代表チームに合流した孫興民はＰＫを誘い、得点につながるＣＫを蹴った」とし「『アジア最高』の本性を見せた」と評価した。騰迅スポーツも「孫興民は２ゴールに絡み、競技場で輝いていた」と伝えた。

この日、２ゴールともに孫興民の足から始まった。孫興民は前半１３分にＰＫを獲得し、後半５分にはＣＫから金敏在（キム・ミンジェ）のヘディングゴールをアシストした。

韓国代表が中国代表と初めてＡマッチを行ったのは１９７８年１２月１７日、タイ・バンコクで開催されたバンコクアジア競技大会の舞台だ。当時、韓国は後半２分のエース車範根（チャ・ボムグン）のゴールで中国を１－０で退けた。その後、韓国は中国を相手に負けなかった。韓国はなんと３２年間無敗行進を続けた。その間、２７戦１６勝１１分けと圧倒的な成績を残した。

あまりにも長期間にわたり勝てなかった中国の選手は韓国戦になると過度に緊張する姿を見せ、韓国と中国のメディアはこれを「恐韓症」と呼んだ。

中国代表は２０１７年３月に自国で行われたロシアワールドカップ（Ｗ杯）最終予選で韓国に１－０で勝利したのをはじめ、最近の２試合は無敗（１勝１分け）だったため「恐韓症」を克服したかのように見えた。しかし中国はまた韓国に完敗し、失望感を隠せずにいる。

中国新聞網は「過去４０年間に中国が韓国に勝ったのはわずか３回だけ」とし「リッピ監督が指揮してからは１勝１分けと優位だったが、今大会では中国の『恐韓症』は死なずに続いている」と伝えた。