【コラム】日帝関東軍司令部の建物、中国共産党は今も使っている(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.17 08:41
歴史は武器だ。歴史は指導力の手段だ。過去の力で今日を管理する。歴史は外交の武装力を強化する。その力は内治の民心動員力につながる。過去はいつも新しく活用される。それにまつわる外交素材は錆びついていない。それは歴史管理の妙なる本能だ。
韓日、日中関係の土台は日帝の侵略だ。それは鬱憤と慨嘆の主題だ。その事案が表立つことになれば外交政策は単純化される。朴槿恵(パク・クネ)政権時期、慰安婦問題に集中した。文在寅(ムン・ジェイン)政府は「ツートラック」アプローチを予告した。だが、過去と未来は分かち難い。今は強制徴用にレーダー問題まで重なった。韓日関係は険悪だ。
中国は柔軟だ。彼らは外交に正義感を含める。だが、ある瞬間に実利に転換する。2014年、習近平は「壬辰倭乱」(文禄・慶長の役)で韓国に接近した。習近平は「共通の敵愾心」を話した(ソウル大講演)。その言語は韓国人の歴史的感受性に投射された。韓中は日本の安倍政権に共に対抗した。その場面のイメージは歴史同盟だ。歴史同盟は北東アジアの地政学を揺さぶった。韓日中三角協力は複雑化した。中国の韓半島(朝鮮半島)影響力は大きくなった。その後、中国は変わった。韓中歴史同盟から離脱した。そして日本との関係を再構成した。