韓国ペクリョン島から15キロの北朝鮮長山串、砲門は開いたまま(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.16 15:40
13日午後、艦砲を白い布で覆ってNLL近隣を通過する海軍高速艇が見えた。これを見たユ・シンムン・ヨンジ漁村係長は「艦砲を覆っているのを見ると緊張が緩和されるのを感じる」とし「最近は海軍の漁業統制もやや緩和した」と話した。西海5島の海域では海洋警察ではなく海軍が漁業を統制する。海洋警察の警備艇もあるが、NLLから離れた海域で待機し、海軍と共同で中国違法操業漁船取り締まりをしたりする。
13日にもペクリョン島と長山串の間の海で違法操業中の中国船が見えた。中国漁船はNLL付近で操業すれば南北ともに取り締まりが難しいという事情を悪用している。チャン・テヒョン・ペクリョン船主協会長は「中国漁船ははえ縄漁業をし、底を吸入する装置まで使って大量に獲っていく」とし「中国漁船が捨てていく海洋廃棄物問題も深刻だ。ここで2、3年は海洋清掃活動をしなければいけない」と話した。また「共同漁労区域を設置してこそ中国漁船が入ってくるのを防げる」とも語った。
2年前の2016年11月、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長はペクリョン島との距離が20キロの麻蛤島を訪れた。昨年8月の先軍節(8月25日)にはペクリョン島と大延坪島を占領するための作戦計画の報告を受け、実際の訓練も視察した。しかし最近、南北間に変化があるのは事実だという。ユ・シンムン係長は「北の海岸砲陣地は遠くてよく見えないが、南北間の無線周波数交信でお互い非難する声は聞こえない」と話した。