原油・為替・金利「新3高時代」 …韓国経済、輸出まで危機に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.18 09:09
「新3高」が韓国経済に暗雲を漂わせている。中間財単価に影響を及ぼす原油価格の急騰、輸出に直撃弾となる実効為替レートでのウォン高、利上げ圧力という三重苦だ。1980-90年代の韓国の高成長を支えた「3低」とは反対の様相が表れているのだ。
エネルギー経済研究院によると、韓国が輸入する原油の85%を占めるドバイ原油は2015年の1バレルあたり45ドル台から17日現在では80ドル前後となっている。韓国の原油輸入量(年間10億バレル)を勘案すると、1年間に油類費追加負担だけで例年より350億ドル(40兆ウォン)増えると予想される。崇実大経済学科のオン・ギウン教授は「エネルギーを全量輸入する構造上、原油価格が上がれば原材料単価が上がり、企業の輸出競争力が落ちる」とし「貿易黒字が減り、貿易収支が悪化することになる」と説明した。
より大きな負担はこうした原油高が今後も続く点だ。米国のイラン制裁のため来月から原油の供給が減少すると予想される。さらに新しい米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)妥結で石油の需要が増えるという期待感もある。オン教授は「1バレルあたり100ドルを超える可能性もある」と述べた。