【コラム】タクシーを拾いにくいからといって相乗りを求める発想=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.02 15:32
私が小さかったごろ、タクシーの相乗りは合法だった。そのため、タクシーに乗ることは鬼ごっこパフォーマンスのようだった。母の指示により私たち三兄妹は街路樹の後に隠れたりした。母は一人であるかのようにタクシーを拾い、1台が立ち止まればすぐに飛び出して車に乗った。ぷっと笑ってしまう運転手もいたが、ほとんどいやな顔をした。相乗りができず収入が減るのである程度納得できることだ。私たちは隠れなければタクシーに乗ることができないからそうするしか方法がなかった。
昔のことが思い出した理由は国土交通部がタクシーの相乗り許容案を検討しているためだ。36年前に廃止した制度を取り出した理由は深夜乗車難の解消のためだ。スマホのアプリ技術が発展して乗客別料金を計算できる場合があるため、「料金をめぐる争い」という障害物も消えたという主張だ。だが、これは市民の便宜は無視してタクシー業界だけ考えようとする発想だと思う。すでに青瓦台(チョンワデ、大統領府)の国民請願掲示板とオンライン世論は「なぜタクシー業界に振り回されるのか」という反対の声が高い。