ルノーサムスンの新車生産スペインに回されるか…協力企業「連鎖倒産の危機」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.10 08:42
ルノーサムスン労使が9日午後2時に賃金・団体協約交渉を再開したが、溝は依然として大きい。会社側は福祉次元として労働者に提供した「プレミアム休暇」を強制使用させ工場稼動の中断を検討している。9月に日産「ローグ」の生産が中断される上に、来年生産予定の新車まで海外企業に奪われる危機にさらされたためだ。ルノーサムスン釜山(プサン)工場の生産台数減少は協力企業の連鎖倒産につながりかねない。また、釜山・慶尚南道(キョンサンナムド)地域の260社ほどの協力企業従業員1万2000人の雇用など地域経済にも影響が大きい見通しだ。
釜山商工会議所が9日に明らかにしたところによると、最近釜山地域の協力企業33社を対象に緊急モニタリングをした結果、納品量が15~40%減少し雇用維持が困難になっていることがわかった。ルノーサムスン受託企業協議会のナ・ギウォン会長は「昨年10月から労組が部分ストをし工場稼動率はすでに60%水準に落ちた状況。9月以降日産ローグの委託生産が中断されれば工場稼動率は40%水準にしかならない。連鎖倒産は明らかだ」と話した。
協力企業は生産台数減少で雇用維持に困難を体験するが、ルノーサムスンのストが不規則に行われ雇用維持支援金を受けられない二重苦を体験している。協力企業のある代表は「ルノーサムスン労組が全面ストライキではなく部分ストをしながら生産を継続したため工場稼動を中断することができない。工場稼動を中断すれば政府に休業手当てを申請できるがそれすら受け取れない」と訴えた。