武力行使を躊躇しないプーチン…行動できる時にしないオバマ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.20 13:09
ロシアのクリミア半島編入に対してAP通信などの外信は19日(現地時間)、「プーチン大統領の完勝」「速戦即決で状況終了」などの論評を出した。ロシア連邦憲法裁判所はこの日、プーチン大統領が署名したクリミア自治共和国との合併条約について全員一致で合憲の決定を下した。これでロシア編入のための法的手続きは条約に対するロシア上下院の批准だけが残った。専門家たちもプーチン大統領の統治哲学である「プーチン・ドクトリン」が今回の勝利を引き出し、「強いロシアの復活」にも一層近づいたという分析を出した。
プーチン・ドクトリンの核心は、1991年の米ソ冷戦体制の崩壊後に失墜したロシアの地位を米国と同等な位置に上げるということだ。クリミア事態でプーチンのこのような戦略は如実にあらわれた。ウクライナのキエフに親西側政権ができるとすぐにプーチン大統領は躊躇(ちゅうちょ)なく軍事力を動員し、クリミア半島の統制権を確保した。西側の非難にもかかわらず軍事力を土台にした力の政治を見せたのだ。クリミア半島の掌握は住民投票につながり、結局ロシアへの編入を引き出した。
プーチン・ドクトリンのもう1つの軸である強力な国家安保体制の構築は、今回の事態の核心の1つだ。ソ連崩壊後、ロシアは北大西洋条約機構(NATO)の東進に少なからず不安感を抱いていた。NATOのミサイル防御(MD)システムなどはロシアにとっては大きな威嚇だ。特にクリミア半島セバストポリ湾のロシア黒海艦隊は、NATOと対抗する核心戦力の1つだ。プーチンは18日の議会演説で「ウクライナがNATOに加入しようとするのに、どうやって黒海艦隊が維持できるか」としてクリミア半島の戦略的重要性を強調した。