【中央時評】「米財務省からの電話は死神の声も同然だった」=韓国(2)

【中央時評】「米財務省からの電話は死神の声も同然だった」=韓国(2)

2018年10月17日15時07分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  --制裁違反によって処罰を受ければどうなるのか。

  「韓国の銀行の外国為替業務の90%はドルで行われていて、ニューヨーク支店がシティやJPモルガン、ウェルズ・ファーゴなど大型マネーセンターバンクに開設したドル口座を通じて取引をしている。この口座が凍結されれば外国為替業務が不可能になる。銀行はただの町銀行になり、農協は田舎単位の組合に転落してしまう」

  --韓米は同盟だが、そのようなことができるだろうか。

  「米政府は2014年イランと取引をした仏BNPパリバ銀行に89億ドル(現レートで約9990億円)の罰金を払わせた。フランスと米国は同盟であるにもかかわらずだ。オランド大統領がオバマ大統領に哀願したが、きっかり1億ドルだけを割り引くにとどまった。米国の独自制裁は引っかかれば核拳も同然だ。国連制裁とは違い、大統領の行政命令だけで可能だ」

  --青瓦台(チョンワデ、大統領府)は一旦このまま強行しようとの雰囲気だが。

  「2005年北朝鮮のバンコ・デルタ・アジア(BDA)銀行のマネーロンダリング事件のことが思い出される。当時、盧武鉉(ノ・ムヒョン)青瓦台の386ら(注:民主化運動を行った世代で、盧政権の中核をなしていた)は輸出入銀行を通じて解決しようと言い張った。陳棟洙(チン・ドンス)企画財政部次官は『韓国の金融全体がめちゃくちゃになる』と反対して首を切られた。陳次官はその後、企業銀行長の選任で嫌がらせを受けるなど執拗に苦しめられた。今の青瓦台にも危険な左翼冒険主義がうかがえる」

  --米国が反対すれば北朝鮮事業は難しくなるか。

  「南北が一昨日、11~12月に鉄道連結着工式を行うことにした。だが、鉄道を敷くためにはフォーククレーンやブルドーザーのような重装備が入ることになるが、すべて制裁品目だ。この装備を動かすために必要な油類も制裁対象だ。北朝鮮の山林緑化も同様だ。重装備で砂防工事もせずに苗木だけ植えれば緑は死ぬ。苗木を植える北朝鮮勤労者を雇用することも制裁違反だ」

  --韓国の各銀行は萎縮するかもしれない。

  「むしろ幸いな側面もある。国際金融をよく知らない統一部や国土部などが南北事業を無理やり進める様子を見て、実は胸中はらはらしていた。米財務省の予防注射をあらかじめ打つことになり、北朝鮮事業は政府の思い通りにはならないだろう。銀行役職員は崔順実(チェ・スンシル)事件を契機に、外部の圧力が感じられたときはまず録音を取る。銀行労組も『我々の飯を食い上げるつもりか』と言って反発するだろう」

  米財務省と接触した各銀行は「今後は自分の身は自分で守るしか無い」と口をそろえた。相変わらず「何でもない」という政府の代わり映えのしない説明とは違い、各銀行は「米財務省の電話が死神の声のように聞こえて鳥肌が立った」と話した。そして、文在寅(ムン・ジェイン)政府が北朝鮮の気持ちばかり気にして、米国の核パンチを受けないだろうかと心配するような表情だった。

  イ・チョルホ/論説主幹

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