【取材日記】被爆70周年…日本が行くべき道
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.07 08:56
演説は悲壮だった。米国による広島の原子爆弾投下70年を迎えた6日午前、広島市平和記念公園。松井一実・広島市長は平和宣言で当時の惨状を読み上げた。「きのこ雲の下には抱き合う黒こげの親と子、無数の遺体が浮んだ川、焼け崩れた建物…」。松井市長は「『広島をまどうてくれ(元の通りにしてほしい)!』これが被爆者の悲痛な叫び」としながら「歴史の証人として広島を見守っている原爆ドームの前で、被爆者の思いをかみしめたいと思う」と話した。それとともに「共に生きるために非人道性の極み、絶対悪である核兵器の廃絶を目指さなければならない」として「今が行動を始める時」と強調した。
この日の平和記念式は70周年らしく特別だった。韓国をはじめとする在外被爆者や遺族が10年ぶりに姿を見せた。行事参加国も100カ国を超えて最多を記録した。米国ではキャロルライン・ケネディ駐日大使のほかにローズ・ゴットメラー国務省軍備統制担当次官も参加した。5大核保有国の中では中国だけが参加せず、柳興洙(ユ・フンス)駐日韓国大使も出席しなかった。