【時論】韓国経済に「長い冬」が来るのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.13 08:10
IMFが発表した2018-23年の各国の成長率予測値をみると、中国は6.6%から5.6%、米国は2.9%から1.4%、日本は1.1%から0.3%、欧州連合(EU)は2.2%から1.6%へと、持続的に下降する見通しだ。この予測値は2018年の実績で韓国の輸出の54%を占める主要貿易相手国の経済が少なくとも2023年までは回復のモメンタムを得られないという意味だ。したがって韓国の輸出も好転は期待できない。IMFの成長率展望期間を2029年まで延長しても回復の反転が起こる可能性は低いようだ。すなわち、世界経済に「長い冬」が近づいている。
韓国経済に1998年の通貨危機よりも厳しい長期不況が訪れる理由は何か。通貨危機は外債を返して危機から脱することができた。しかし近づく世界経済の長期沈滞は短期イベントで終わる性質でない。輸出環境が悪化すれば、内需主導で適正成長を導いていけるのか。2018年の韓国経済は2.7%の成長率だった。財政の成長率寄与度が0.9%を超える事例は、過去30年間を振り返っても1990年と2006年の2回だけだ。しかも成長率の3分の1を財政が占めたのは前例はない。