【社説】江南のど真ん中の15階建てビルを崩壊直前まで放置したとは=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.14 10:22
胸をつかれるほど危ない安全事故が続出している。KTX脱線事故に続き、首都圏の所々で暖房用熱送水管破裂事故が相次いでいる。さらにはソウル江南(カンナム)のど真ん中にそびえ立った15階建てビルが崩壊直前だった事実が明るみに出て衝撃を与えている。
ソウルの代表的オフィスビルが密集した江南テヘラン路のテジョンビルは2階のインテリア工事の途中で亀裂を発見し、崩壊危険のために13日0時から出入りが禁止された。このビルの2階にある中央の原形柱は約20%が豆腐カスのようにつぶれた。誰か見ても不良施工が疑われるほどだ。当局の緊急安全診断で最下等級であるE等級(不良)と推定された。あやうく三豊(サムプン)百貨店崩壊事故のような大型惨事が起きるところだったというから肝を冷やす。退去命令を受けた入居者は驚いた胸をなでおろしている。1991年竣工したテジョンビルは地上15階、地下7階で延面積だけで1万4799平方メートルの規模だ。表面では問題がないようだが、崩壊直前状況になるまで放置されビルの安全管理に穴があけられていた。3月、江南区庁がこのビルにB等級(良好)を与えたというから、それだけに安全診断がうわべだけ見て判断されたということだ。