【コラム】輸出業種まで海外に奪われれば…=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.08 08:25
LGエレクトロニクスが7月ごろ平沢(ピョンテク)の携帯電話工場をベトナムに移転する。平沢工場で勤務していた約700人は昌原(チャンウォン)など他の家電工場に転換配置される。結局、平沢携帯電話工場の雇用は消えるということだ。携帯電話は「IT(情報通信)コリア」の主役であり、今でも主力輸出品に挙げられる。サムスン電子とLGエレクトロニクスが1年間に世界市場で販売する携帯電話は3億5000万台以上だ。しかし国内生産量は10%にもならない。サムスン電子はすでに数年前、亀尾(クミ)に一部の生産ラインだけを残して生産拠点を海外に移した。その間、国内の携帯電話工場の雇用は約1万人にまで減り、海外で創出した雇用は20万人を超える。
携帯電話だけではない。残念ながら主力輸出品の石油化学(エチレン)、鉄鋼(冷延鋼鈑)、新素材(スパンデックス)などでも似た状況が見られる。この分野のSK、ロッテ、ポスコ、ヒョソンなどが大規模な投資をしているところは国内でなく海外だ。大企業が行けば中小企業もついて行く。韓国輸出入銀行によると、この数年間、大企業と中小企業の国内投資は減少し、海外投資は増加している。製造業の海外脱出や空洞化の警告は昨日今日のことではないが、主力輸出業種までが加勢して深刻化した。