【中央時評】乱麻の韓国外交、難航の大韓民国(I)(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.31 10:49
『ハムレット』の有名な2つの台詞が頭に重くのしかかる国の局面だ。「不幸はひとりではやってこない。群れをなしてやってくる」「不幸は立て続けに起きる。本当に瞬く間に続けざまに起きる」。禍不単行だ。今日の乱麻のような外交状況と難航に直面した大韓民国号の前途を言い当てたような言葉だ。
まず、21世紀東アジア最大の特徴はいわゆる“東アジアパラドックス”だ。経済・貿易・学生・就職・交流の急増と相互反感・嫌悪・民族主義の増大の並進と共存だ。相互接近と相互嫌悪が共に増大するこの奇妙な逆説は東アジア各国の成功の産物という点で一層注目するに値する。すなわち国の成功により、誰も先制譲歩が難しい状況だ。
しかし韓半島(朝鮮半島)問題は東アジア状況とはまた異なる独自の次元を持つ。まず北核問題の解決兆候がなかなか見えない。核兵器を保有しようとする北朝鮮の長期戦略が国際関係の激動的拮抗と重なり合って次第に鮮明になりつつある。その上、最近になって北朝鮮は韓国の対北支援も拒否し、韓国指導者を繰り返し非難しながら南北関係も断絶したまま、米朝関係を通じて問題を解決しようとしている。北朝鮮が先に民族主義や南北関係を通した問題解決を拒否しているのだ。韓国の民族主義者にとっては当惑と不幸以外の何物でもない。